ばりゅー

 この前、「ほしのこえ」というアニメのDVDを購入しました。購入したきっかけはとある友人からとあるゲームのオープニング&エンディングを見せられたところ、そのアニメーションが自分のツボにはまりました。ぶっちゃけた話、ゲーム自体はどーでも良かったのですが(笑)桜の花びらが散る様、街の夜景の明かり、夜の学校の雰囲気。描かれた風景全てになんとも言えない情緒感があって、昔見た風景と重なるようなときもありあました。このアニメーションを作ったのは「新海 誠」という人で最近のマイブームのひとつとなりました。
 と、いうことでこの「ほしのこえ」というのがその「新海 誠」という人が脚本・演出・美術・製作・等の音楽以外を製作したアニメーションです。はっきりいって個人製作といってもいいくらいでその出来は最高…、といいたいとこでしたが自分としては正直言って「いまいち」(笑)
 まず、キャラクターデザインは初めてというだけであって、人物像の書き方がいまいちの上にたまにパースがおかしいときが多少ありました。あと、メカのデザインが自分としては好みではない上にポリゴンがちょっと粗い気がしました。ちなみに3Dポリゴンも初挑戦だそうです。また、お話の設定も無理があるような…と思いましたが、全体的な話の流れは悪いどころかむしろ良い部類に入ったので目をつぶりました。ただ、やはりといっていいのか、風景は文句なしの合格点。”鬼才”の2文字をまざまざと見せ付けられたような気がします。
 しかし、これだけなら購入したことを後悔するとこですが実をいうと購入してよかったという思いのほうが強いです。それの理由は映像特典にありました。
 この「新海 誠」という人はふたつのコンテストでグランプリを受賞したことがあります。その作品は「彼女と彼女の猫」というアニメーション。フルバージョンでも5分もないという作品でしたが…、それが映像特典として入っていたのです。
 実を言うと、自分としてはひそかにこっちの方が期待大きかったです(笑)多少のごまかし(彼女の顔をださないとか、動画部分が短かったりとか)がありましたが、むしろそのごまかしが奇妙に心地良いエッセンスとして醸し出されていて、作品自体の完成度が高まった気がします。
 そんなわけで自分としてはこのDVDは”価値あるもの”として認められる商品でした。