あーす・くえいく。

 いつまでも、照らしているのである。

 甚大な被害をもたらした新潟中越地震。ニュースで見る被災者の痛々しい姿が目を覆います。

 自分も幼い頃に、大規模地震災害を体験しました。それは1978年に起きた宮城県沖地震。当時、仙台に住んでいた自分はその渦中の真っ只中にいまいた。マグニチュード7.4の震度5強。その強い揺れは、自宅前にあるコンクリート製の電柱をも倒すほどでした。

 当然のことながらライフラインは断絶され、市民の生活にも大きな影響を及ぼしました。水は配給制。炊事はボンベのコンロを使用。光の無い夜が続きました。

 当時、三歳だった自分がそれだけ色々と覚えているのは、ショックが大きいかったからと思います。が、不思議と怖いという記憶はありません。むしろイベント気分で浮かれていたかのかも…。無知というのは強いものです(笑)

 そんなセピア色の記憶中ではっきりと覚えているのが、闇夜に浮かぶガスコンロの炎。その蒼い炎が自分の脳裏に焼きついて、26年経過した今でも忘れられません…。