さいれんと・れいん。

 泣き出しそう、なのである。

 夕闇に包まれるにはまだ早い時刻。懸念していた空が泣き出した。

 静寂を共なって降り始め、漣(さざなみ)の様に広がる雨音。秋の雨は淡くても確かに降り続く。

 雨音のカーテンが覆い被さって消えていく人の気配。そして燈り始めた街の明かりが寂しさを深めていく。

 胸に抱えるのは諦めに似た失望感。


 …干して置いた洗濯物、どーしよ?(泣)