うぃんどう。

 二度目、なのである。

 電脳戦記に乾いた風が吹く。その風は、虚しさという言葉がよく似合う。

 勝利を勝ち取るため、日々努力や精進という地層を重ねるプレイヤー達。が、かならずしもその行為が美しいものではない。むしろその主成分は、悲しみ・儚さ・醜くさ、である。

 才能という言葉で扇動され、仲間という言葉で巻き込まれ、愚劣という弾丸に撃たれ、裏切りという砲弾で粉微塵にされる。そして、プレイヤーの意思は崩壊の一途を辿って行く。

 意思の欠片は虚しさの風に乗り、どことなく電脳世界から消えていく。風が連れてきた雨雲にさえ、打たれることもなく。明日は我が身と思いながら、今日も電脳戦記は続いていく…。

 厚い雨雲から激しく落ち続ける雫。その悲しみすらも洗い流してくれないのか…?

…原チャリどーしよ?(泣)